「野菜も食べなきゃ」
今朝次男が言った!「エッ!?」今何て!?
よくドラマとかで一瞬スローモーションになるあの感じを実際に体験した。
アレって演出だと思ってたけど、実際に起こることがあるんだ(笑)
2年前位、小学校6年生の頃から、次男の偏食が始まった。
たまに朝ごはんを抜いたり、用意した食事を残して家にある他のものを食べたり。
それは最近まで続いていた。
長男はそれを「なんなんだよ、あれ。」と不服そうに言っていた。
私も正直、内心辛かったし困っていた。
普通の親だったら、「食べなさい!!」って言うよね、と長男。
「そうだよね〜」と苦笑いする私。
どうして私が強要しないか。
それはこのブログの他の記事にもいろいろ書いてあるが、
“食に関する嫌な思い出”がたくさんあったからだ。
「嫌いなものでも頑張って残さず食べなさい」と給食を最後まで食べることを強いられて、嫌な思い出になっている人は結構いると思う。
私の場合、実家にいた頃、食事を残そうとすると「せっかく作ったのに…」と母はよく言っていた。まるで悲劇のヒロインが憑依したかのような、負のオーラたっぷりの母からの泣き脅し作戦が恐怖だった。
の負のスパイラルだった。大人になってからも食に関する悩みは尽きなかった。
(メンタルが改善した今では食の悩みもほぼありません。)
自分の子供には一切同じ思いをさせたくなかった。
だから、そんな次男の行動を一切否定せず、見守ることにした。
その時、どんなふうに考えるようにしたか。
それは、自分へのこんな質問。
食べるのを強要するのと、見守るの、どっちの方が “私の気分” が良い?
強要した場合→間違いなく場の空気は悪くなる。そうしたら、自分の心はザワザワするだろう。次男も嫌な気持ちになるに違いない。
見守る場合→食べなくて大丈夫なの?と心配になる。でも上記のような状況にならない=気分が良い。私が機嫌悪いより、機嫌良い方が家族にとっても良い。
世の中には食に関する情報が溢れている。
「これくらいの量を食べましょう」とか「バランスよく食べましょう」とか。
「子供が野菜を食べません、心配です」という小さい子を持つ親の心配とか。
私も心配になったので、色々調べた。すると、
「今の日本で飢餓になることはない」
「気にしすぎる方が身体に良くない」という情報が出てきた。
私が信頼したいのはこれらの情報だった。
野菜に関しては、子供がお世話になっていた小児科の先生が、
「野菜を食べなかったら、フルーツでも良いんですよー。同じような栄養が摂れますから。」とおっしゃっていた。そうゆう優しくて正しい情報は、新米母にとって本当に心強い。
それらの情報プラス、目の前の子供を見て、見るからに丈夫そうだったら1食くらい食べなくたって大丈夫、お腹が空いたら給食をたくさん食べるだろう、と思うことにした。
中学に入って部活を始めたら、自然と朝ごはんを食べるようになった。
今まで強要していなくて良かった、と心から思った。
次男は最近、 “カッコよくなりたくて” 筋トレにハマっている。
筋肉を増やすには?健康的な身体づくりには?どうしたら良いのか、自分で積極的に調べて実践し始めた☺︎
それで今朝、「お肉食べる〜?」と聞いた私に「野菜も食べなきゃ」と自ら発したのだった。
私は驚いた後、じんわりと喜びに浸るとともに、「ヨッシャ!!」と心の中でガッツポーズをした。
子育ては毎日初めてのことの連続で、心が鍛えられる。
特に子供が小さい頃は、本当に大変だった。
しかし長〜い時間を経て、こんな喜びにつながるんだ!!と感動することが増えた。
日々の些細なことも、自分の人生のドラマの一コマのように感じる。
そして改めて、
困ったことや選択に迫られた時、一瞬立ち止まって、
自分の気分の良い方を選ぶと、ものごとが良い方に進んでいく、
この法則(引き寄せの法則)は本当なんだなぁ、とつくづく思った。