精神科医 樺沢紫苑著 19歳までに手にいれる7つの武器を読んで①

読書感想文

はじめに

私は15年ほど前に産後鬱になり、精神科に通っていました。
そこから数々の経験や読書を通して回復することが出来ました。

23年前位からYouTubeで樺沢先生のお話を聞くようになり、私もいつか悩んでいる人の役に立てたらなぁ、という思いをずっと抱えています。

今回「19歳までに手に入れる7つの武器」の出版講演会のお知らせをYouTubeで見つけ、タイトルを見て、16歳と13歳の息子達にとって役立つ内容が書かれているに違いない!本の内容を伝えたい!と思い、講演会に初めて参加することを決めました。

しかし実際読んでみて、鮮明に蘇ってきたのは産後鬱の時の体験。
趣旨とずれてしまったら申し訳ないのですが、

その時のエピソードと共に、感想を綴ってみたいと思います。

Step1 整える》

産後は夜中23時間おきの授乳。睡眠がままならない日々が続く。
隣でいびきをかいている夫。
「辛い、何か手伝って」と言えば良いのかも知れないが、悪い意味で完璧主義だった私。
何を手伝って欲しいと上手く言語化することも出来ない状態。

学生時代、努力と結果が比例したことが災いした。
子育ても努力で上手くいくはず、と信じて疑わなかった…(苦笑)

努力しても赤ちゃんに泣かれるばかりで、なんで私は上手くやれないんだろう他のママさん達は上手くやっているように見える…”と勝手に自己嫌悪に陥る日々。

そんな状態が続き、息子の夜中の睡眠時間が長くなってきたにも関わらず、私は眠れなくなり、精神科に通うことになった。

 

Step1 整える》の章と自分への教訓

・睡眠不足は心身を衰弱させる!
・ストレスに立ち向かおうとしてはダメ!
 レジリエンスが必要!早めに助けを求めた方が良い!
・自分の悪口を頭の中でリピートしていたら、どんどん自己肯定感が下がる!
 人の悪口もダメだけど自分の悪口もやめよう!

 

Step2 つながる》

もう限界だった。
ある日、精神科で出してもらっていた薬を1度に全て飲んだ。
その時のことはうっすらとしか記憶にないが、夫に助けられた。
今となっては本当に感謝しかない。

人に頼ってはいけないという謎の信念があった私。
しかし息子を週に数回でも一時保育に預けた方が良いという案を、区の保健センターの職員さんが教えてくれたのか、自分で調べたのかはっきりは覚えていないが、もう限界だと自覚し、保育園に預けることになった。

息子を迎えに行った時、いつも保育園の先生がたくさん話をしてくれて、だんだん私の心は癒されていった。

 

Step2 つながる》の章と自分への教訓

・人とのつながりが悩み解決の糸口になることは多いにある!
・困ったら、助けてもらえる場所がないか調べたり、人に聞くと良い!
・悩みをTO DOに変える!

 

Step3 行動する》

そして息子を預けている時間に、趣味のものづくりを再開した。
息子の保育園のすぐそばに、手作りのものを委託販売してくださるお店を発見し、置いてもらうことに。
買ってくださった方から喜ばれたり、オーダーが入ることもあり、「こんな私でも人の役に立てるんだ、生きていてよかった」と涙が溢れたのを今でも鮮明に覚えている。

 

Step3 行動する》の章と自分への教訓

・行動すると次の扉が開く!
・好奇心の赴くまま、好きなことをしたら良い!
・行動したら、自信につながる!
 たとえ失敗しても思い出・経験・学びになる!

息子を週に2回預けて、自分時間を取り戻せるようになったら、もうすっかり精神科の通院をすることも無くなった。

ある日、当時親しくしていた友人が「蚤の市があるから行ってみない?」と誘ってくれた。昔からアンティークが好きだった私はその朝、とてもワクワクしていた。

保育園へ持っていくお弁当を用意している私に、2歳を過ぎてカタコトが話せるようになった息子が放った一言が今でも忘れられない。
「ママ、ウレシソウダネー!」そう言った息子もとても嬉しそうな顔をしていた。

当時、子供を預けて自分の楽しみに時間を使うことに罪悪感を感じていた私は、その言葉にとても驚いた。

その後、本か何かで お母さんが幸せなのが、子供にとっての幸せという言葉を見た。
子供のためにと必死に頑張っているお母さんより、ダメなところがあっても笑っているお母さんの方が、子供はいいんだよ、って。

無理をしないで自分を《整える》こと、自分だけの力でなんとかしようとしないで人や先人の知恵や情報と《つながる》こと、好奇心に従って《行動する》ことで、こんなにもワクワク楽しく生きられるよ、悩みが減るよ、と自分の姿で示したい。

思春期の息子達に本の内容を言葉で上手に伝えるスキルは、私にはまだ乏しい。
伝えたい状況の時に、上手く言語化できるように、アウトプットして脳に刻みこませたい。

1年程ストップしてしまっていたこのブログに感想文を投稿しよう!と思えたのも、講演会で感想文キャンペーンがあるのを知ったおかげ。

いつか再開したいと先延ばしにしていたのを行動に移せて本当に嬉しい。

私もいつか悩んでいる人の役に立てたらの小さな一歩がこのブログ。
どう役に立てるのかはまだ分からないけど、今の私に出来ることを、出来る範囲でやっていこうと思う。

 

【 最後に 】

19歳までに手に入れるとありますが、何歳でもこの内容を知った方が良い。
HSP気質の私からすると、多少言葉がキツく感じてしまう部分も正直あった。
だがそこに確固たる信念を感じる。
私もそんな強さを手に入れたい。

《整える》《つながる》《行動する》で生きるのが楽になるのは間違いない。

まずは《整える》、とにかく寝る!だけでも良いから心掛けて欲しい

産後の私のように、睡眠の確保すら難しい人もいると思う。
頼りたくなくても、人や行政のサービスを頼って、自分の心身・命を大事にして欲しい。

樺沢先生、素晴らしい本の出版と講演会、本当にありがとうございました!

今回は産後のストーリーと本の内容を重ね合わせた感想文になり、
樺沢先生が特に強調されていたスマホとの適切な距離について盛り込めませんでした。
スマホとの適切な距離とメンタルの好転もここ数年で実感したことがあったので、また別途書きたいと思います。

書きました☺︎↓

 

【 講演会に行って良かったこと 】

☆本には書かれていない情報も知ることが出来た。 (東大合格者の睡眠時間には驚き!!)
☆同じような考えを持ち、志のある方々と時間を共有することで、つながりを感じることが出来た。身の回りに同じような考え方の人達がいなくても、このような場に来たら(挨拶程度しかしなくても)仲間がいるという安心感が持てた。
☆若い方々のリアルな意見や考えを聞けて、参考になった。これから息子達が直面するかもしれない状況を先に知ることが出来た。
☆本の内容が簡潔にまとめられているクリアファイルを長男に見せたら、2日後、夜9時に寝て翌朝「よく寝たー!」と爽やかな表情。とても嬉しくなりました

 

【 感想文を書き、早速良かったことがあったので追記】

☆長男から「レジリエンス」って何?と質問され、「心のしなやかさのことだよ~。失敗してもポキっと心が折れてしまうのではなくて、立ち直る力を付けると、生きやすくなるんだよ。」と言語化できた!

着実に進歩しているのを感じて、嬉しくなった\(^o^)/