親子関係を良好にするために親が出来ること④

子育てと心理学

良い面を見つける・注目する・伸ばす

はじめに

子育てで悩んでいる親御さんは世の中に

たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

子育てで悩まない人なんて一人もいないかもしれませんね。

 

私も過去、盛大に、毎日悩んでいました。

しかし今は悩みや心配より、希望を持てるようになりました。

自分が心掛けて実践してきたことで、

良かったこと・役に立ったことを発信しようと思います。

 

少しでも何かお役に立てば幸いです。

 

個性を尊重する

平均的な子を目指すのではなく、その子が持つ

本来の個性を否定することなく受け止め、尊重する

 

従順な子、一般的・平均的な子以外の子を

学校や大人が平均に近づけたいと意図しているのを

感じることがよくありました。

 

それは、先生や親の安心のため、

コントロールしやすいからではないでしょうか?

 

数十年前は会社で従順に働く人材を育てるため、

それが理想だったのかもしれません。

 

しかし私達はロボットではありません。

生まれ持ったものを否定されては

自分らしい人生は歩めません。

 

 

みんな違ってみんないい。

 

 

他の子や平均と違うことの中に才能があるかもしれません。

その子自身が持つ特性を尊重しましょう。

 

 

良いところを発見し、伸ばす

その子が夢中になっているもの、

時間を忘れて没頭していることの中に、

才能がきっとあります

 

子供達は小さい頃、ゲームが大好きで

長時間やりたがることを悩んだ時期もありました。

 

けれども現代社会でゲームやグラフィックに関する職業は

とても多いですよね。

それにはゲームをした経験も活かせるのではないか、と

半ば苦肉の策のようですが、気持ちを切り替えました。

 

その後、パソコンでゲームをやりたいと言い、

数年後の今、パソコンに関する知識・スキルが

驚くほど身に付いています。

 

子供の好きなこと・やりたいことを否定しなくて

良かったな、と思っています。

 

子供が夢中になっていることを見つけてあげて、

褒めてあげましょう。

 

褒められると、もっと上手くなりたいと子供は思うものです。

 

大人でもそうですよね。

 

褒める?褒めない?子供の学習意欲を高める接し方の心理学
子供の学習意欲と褒めることの関係性、 何が子供の自主性を高めるのに効果的なのかについて まとめています。

 

子供の良いところは行動だけでなく、

「優しさ、思いやり」など心のことかもしれません。

「優しいね。」と声をかけてあげると、

さらに優しい子に育ちます。

 

「いつやるの?今でしょ!?」で有名な林修先生は

おばあちゃんにいつも「修ちゃんは天才だね」と

言われて育ったと仰っていました。

おばあちゃん子だったそうです。

 

心理学でいう “ラベリング効果”ですね。

何度も言われることで、

“自分はこうゆう人だ” という

先入観・思い込みが刷り込まれます。

 

 

ウチの話で恐縮ですが、

長男と次男は性格も行動も真逆です。

長男はインドア派で慎重、コツコツと行動するタイプ、

次男はアウトドア派で次々と新しいことを試したいタイプ。

 

ともすると片方の良い部分をもう片方に、

「お兄ちゃんみたいに勉強しなさい」とか

「弟みたいにもっと外で遊びなさい」などと

言ってしまいそうですが、そこは我慢。

決して比べる発言はしない

 

長男には「コツコツ勉強して素晴らしいね。」

次男には「フットワークが軽いところ、

大胆な行動、すごく良いと思うよ。」と

言っています。

 

すると長男はそんなに!?って位、勉強するようになり、

次男は行動力があり、自分でなんでもやってくれる子に

育っています。

 

伸ばしたい才能をどんどん褒めてあげましょう。

 

 

苦手なことは後からでいい

“苦手を克服”

これも学校や世間でよく言われたり

耳にする言葉ではないでしょうか?

苦手なことを克服するのは、

得意なことを伸ばすより時間も労力もかかります。

 

得意なこと・好きな分野を伸ばすと、

苦手なことが気にならなくなったり、

得意なことを伸ばす時に身に付いた勉強方法を

苦手の克服に応用して、

克服にかかる時間が短時間で済むというメリットもあります。

 

得意なことを伸ばすことで、自信も身に付きます。

 

自信が付けば、苦手なことにも取り組んでみようかな、と

自ら進んで行動したい気持ちになります。

長男はこの方法で、
中1の時に5段階評価で2だった教科が中3時は5になり、
9教科トータル44まで上げることが出来ました。
私が勉強を強要することは一切していません。

 

 

短所→長所への捉え直し・ラベリング

短所と捉えられがちなところを、

ポジティブに捉えるとどうなるかを考えてみます。

短所と捉えれば、直したほうが良いと思いがちですが、

長所と捉えれば、才能として発揮できるかもしれません。

 

<捉え直しの例>

短所と捉えられやすい特徴➡︎長所に変換
行動がゆっくり➡︎慎重に行動できる
協調性が低い➡︎独自性が高い・希少性が高い
控え目➡︎優しい・思いやりがある
飽きっぽい➡︎思いたったらすぐ行動するタイプ
ガサツ➡︎大胆な行動ができる

私は小学校低学年の時、“協調性が低い” と

通知表のコメント欄に書かれたことを

気に病んでいました。

 

持って生まれた気質に、そのようなラベリングをされ、

より強化されてしまったように思います。

 

原因はそれだけではありませんが、対人恐怖にもなりました。

 

直そうと努力し、人と接することは怖くなくなりましたが、

多くの人と考え方が違うような所は今も変わっていません。

 

むしろそれを活かそうと今は前向きに捉え直しています。

 

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そう決めた途端、自分の良さを発揮し始められた気がします。

 

どうかお子さんに短所のラベリングをせず、

長所のラベリングをしてあげてください。

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さいごに

子供との関係を良好にするには、これをしてみてください。

良い面を見つける・注目する・伸ばす

それをしてあげられたら、お母さん自身も気分が良くなり、

自己肯定感も上がってくると思います。

 

そしてぜひ、お母さん自身の良いところも

積極的に見つけて自分で褒めてあげてください。

自分の良いところもぐんぐん伸びます。

 

子供と心穏やかに接するには、

お母さん自身が、まず自分を愛し、

自分の全てを受け入れることが大事だと思います。

 

自分に優しくしていたら、

子供にも優しく出来るようになります。

まず、自分の気持ちが満たされることを

優先してあげてください。

 

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補足 :「必要なことは腑におちない」の話

他の記事にも載せていますが、

大事なことだと思うので今回も載せます。

尊敬している方が発信されていた言葉です↓

 

 

必要なことは腑に落ちない

 

 

「今の自分に必要なことは、

今の自分がやっていないことだから

しっくりこないのが普通。

信じられなくても、とにかくやってみること。」

という意味です。

 

今の現実を変えるには、

今までの価値観を入れ替えることが必要なんですね。

受け入れ難い情報も、理想に近づくために「えぃっ!」と

やってみましょう。

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

何か少しでも気付きやヒントになれば幸いです。