はじめに
子供の食事に関して
悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
食事は毎日のこと。
野菜を食べてくれない、食欲にムラがある、
頑張って料理を作っているのに食べてくれない、など
気にしていたら本当にストレスが溜まってしまいますよね。
私も子供が小さい頃は毎日、食事のことで悩んでいました。
しかし心理学を学んでいく中で、
そのような悩みはだんだんと減っていきました。
そこで今回は、食事と子育てとメンタルヘルスをテーマに
書いていこうと思います。
一般的にいわれていること
- 3食きちんと食べる
- バランスの良い食事
- 朝ごはんは必ず摂る
- 残さず食べる
- 野菜を沢山食べないと不健康
…これって実際、本当に必要なのでしょうか??
食欲・食事量は人それぞれ
赤ちゃんが産まれると、ミルクの適量はこれくらいとか
離乳食の目安量などの情報を見ることがあるかと思います。
真面目なママさんは、
情報の通りに飲んでくれなかったり、
食べてくれないと「大丈夫かしら?」と
不安になると言います。(過去の私…)
我が子を守りたい一心からのことですが、
それに縛られすぎるとストレスになりますよね。
情報に当てはめるより、
目の前の我が子を見て、健康そうに育っているか、
まずはそれが大事だったな…と今になって思います。
もう少し大きくなってからは食べ物の好き嫌いが出てきたり、
食事の時間になっても食べなかったり
野菜を食べないことでヤキモキ・イライラすることも
増えてきますよね…。
しかし、そのような物質的なことよりも
親がイライラしたり、食べることを強要することのほうが
よっぽど身体と心に悪いと思います。
一般常識に当てはまっていないから心配、とか
食事がバラバラの時間だと困る、というのは
親の都合ではないでしょうか?
食べることを強要することの害
私が子供だった頃、
出された食事を残したり、お腹が空いていないと言うと
母はこう言ってとても不機嫌になりました。
“せっかく作ったのに”
“もったいない、バチが当たる”
戦争を経験した祖母に
母が同じことを言われていたのでしょうね。
ですから自然とそのような言葉が出ていたのは
仕方のないことだとは思います。
私は母の機嫌を損ねたくなくて無理して食べました。
子供は親に見放されたら困りますからね…。
その上、親戚から思春期に
「太った?」と言われたことなどを気に病み、
ずっと食事を心から楽しむことが出来ませんでした。
食べ物の好き嫌いや食事量を親がコントロールすることは
子供の身体の感覚そのものを否定しているのと同じだと
私は思います。
食べたくないのに無理に食べることは
苦痛以外の何者でもありません。
馬を水辺に連れて行くことはできても…
お母さんができることは料理を出すところまで
食べるかどうかは子供が決めること
と昔、子育てのセミナーで聞きました。
子供の食事にことで悩んでいた私にとっては
目から鱗で、とても救われた言葉です。
それまで、食べてくれないのは
自分に責任があると思っていました。
食事を用意したらそれで責任は果たせているんだと分かって
気が楽になりました。
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない
You can take a horse to the water,
but you can’t make him drink.
これはイギリスのことわざだそうです。
人は他人に対して機会を与えることはできても、
その後どうするかは本人次第という意味です。
どうか無理やり食べさせようとするのは
やめて欲しいと思います。
ではどうしたらいい?
- 必要以上の食事量は出さない、作らない
- 食事内容・栄養について過度に気にしすぎない
- 残さず食べることを強要しない
- 本人の意思を否定しない
- 異常がなければ寛大に見守る
もったいない?
食べ物を粗末にするともったいない、確かにそれはそうです。
しかし、残したものを捨てる損失と、
食べ物に関する問題で親子関係が悪くなる損害、
どちらの方が大きいか、
考えるまでもないですよね。
残ったらもったいないと思うなら、
残らないくらいの量を作るか、
残ったら次の日に食べれば良いだけだと思います。
その他、“展開料理”という残り物をリメイクして
違う一品にする方法を知った事も気を楽にしてくれました。
さいごに
1日3食、それに関して考えたり準備する時間を含めると、
“食”にかけている時間は膨大です。
“食”に対するストレスがあっては
生活の楽しみも半減してしまいます。
何を食べたって対して変わりはない、
それよりストレスを抱えないことの方が
身体に良い、そういった情報もあります。
健康的に生きているのであれば、
細かい栄養バランスや
身体に良い食べ物・悪い食べ物など
気にしすぎる必要はないと思います。
気にしすぎない、食べ過ぎない、
これが健康な食事ではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
何か少しでも気付きやヒントになれば幸いです。