自分自身についてよく知ることで生きやすくなる
はじめに
HSPをご存知でしょうか?
HSP=生きづらいという印象を持たれている方が
多いかもしれません。
私もHSPで生きづらい人の一人でした。
ですがHSPの特性を知り、
自分に合った生き方を選ぶことで
生きづらいと感じることはかなり少なくなりました。
HSPを強みとして活かすという情報も
最近では見られるようになってきています。
今回は、生きづらさを感じているHSPの方々が
HSPと上手く向き合い、長所として捉え、生かすための
情報をまとめたいと思います。
HSPとは
HSP…ハイリー・センシティブ・パーソン=感受性の高い人
Highly Sensitive Person
- 視覚や聴覚などの感覚が敏感
- 刺激を受けやすい
- 病気ではなく生まれつきの特性
- 些細な刺激で神経がたかぶる傾向があるため疲れやすい
- 人口の15~20%がHSP
HSPの大人の特徴・メリット・デメリット・対策
【特徴 1】
情報に対しての思考量が多く深い
【メリット】
問題解決能力・情報処理能力・予測思考が優れている
【デメリット】
常に脳を使ってしまい、疲れる
【対策】
取り込む情報を意識して減らす
情報の取捨選択を素早い判断で出来るようにする
【特徴 2】
場の空気を深く読める
【メリット】
場の雰囲気を乱さない
【デメリット】
嫌なムードや悪い波動の影響を受けやすい
【対策】
場の空気を読めても、
同調するかしないかは自分の意志で決める
【特徴 3】
目先の快楽やエンターテイメントより
自己啓発や自己改善に興味がある
【メリット】
自己の成長に重きを置ける
【デメリット】
8割のHSP以外の人との楽しみが違うので共有しにくい
【対策】
興味が同じ仲間を見つける(リアルでもネット上でもOK)
自分の楽しみは他者に理解されなくても良しとする
【特徴 4】
共感しやすい、相手の心理を見抜ける
【メリット】
信頼されやすい
気持ちに寄り添うことが出来るので好かれる
【デメリット】
人から心理的距離を縮められやすく、辛くなることがある
【対策】
人と自分の間に適切な境界線を引く
【特徴 5】
自己否定が強い
【メリット】
否定している部分を
改善する方向に転換できれば、成長が大きい
【デメリット】
ネガティブ思考に囚われる、相手ばかり優先してしまう
【対策】
誰も完璧な人はいないことを理解する
自分の良い部分も嫌な部分も一旦全て受け入れる、許す
【特徴 6】
感受性が強い
【メリット】
些細なことでも感動できる、気付きや学びが多い
【デメリット】
ネガティブな情報で気持ちが落ち込みやすい
【対策】
ネガティブな情報とは距離を取る
HSPの強み
- 物事を深く徹底的に考え抜く
- 他者への共感性が高い
- 努力家
- 先見の明がある
- 丁寧できめ細かい仕事が出来る
HSPの自分自身と上手く付き合う方法
・敏感さを受け入れる
敏感なことを否定しない、
敏感さ・繊細さは他の人にはない能力だと認める
他の人が気付かない事にまで気付ける正確さ
鋭さを活かせる仕事に就く
多くの人との関わりがある職業は
入ってくる情報が多くなり、思考することが増え、
ストレスの原因になるので避けた方が良いかもしれません。
・一人の時間を大切にする
人一倍思考する量が多く、そのため疲れやすいので、
一人になる時間を取り、脳を休めることが有効です。
必要以外の情報が入ってくることを
意識的に減らすことで、心の平穏を保てます。
・スケジュールに空きを作る
予定が埋まっていると情報過多で
頭の中が常に稼働、パンク状態になってしまいます。
HSPの方だけでなく、誰にでも言えることです。
自分をいたわり、心身を休ませる時間を取りましょう。
HSPに向く職業
・正確さが必要な仕事
(経理・事務・データ入力・検査員・
電子部品関係・運転手・自動車整備士)
・ITやWeb系の技術職
(Webデザイナー・動画編集・
ソフトウエア開発・システムアナリスト)
・人の心をケアする職業
(カウンセラー・臨床心理士・セラピスト・コーチング)
・クリエイティブな仕事
(ハンドメイド作家・コピーライター
・ゲームクリエイター・小説家)
・他者との交流が少ない仕事
(家事代行・ドライバー・学芸員・警備員)
・在宅ワークが可能な仕事
(Webライター・Webデザイナー・プログラマー・在宅事務)
・動物や自然に関わる仕事
(花屋・フラワーコーディネーター
・ペットショップ・動物園スタッフ)
きめ細かい気配のできるHSPの方は、
仕事では強みとなる場合が多いようです。
正確さが求められる職業や
共感能力・見抜く力を必要とする職業が向いています。
1つ1つの仕事が丁寧で、
細かい作業もコツコツとこなせるため、
適職に就くと能力を発揮できます。
HSPに向かない職業
・ノルマや売上目標が厳しい仕事
(営業職・保険・不動産・総合商社・外資系企業)
・スピードの求められる仕事
(チームリーダー・飲食の厨房スタッフ)
・不特定多数の他者と接する仕事
(販売職・営業職・コールセンター・窓口業務・受付)
・体育会系の社風(現場作業・不動産仲介業)
勢いやアバウトさが必要な職業には不向きのようです。
自分のキャパシティを広げるために挑戦する
ストイックさがあれば
やってみても良いかもしれませんが、
メンタルが病まないよう、注意する必要があります。
さいごに
HSPは約5人に1人、極端に少ないわけではありませんが、
HSPではない人には理解されないため、
辛いと感じることもあると思います。
私は長年、繊細とか敏感だといわれることが嫌でしたが、
これを強みと捉えて良いと知った時、救われました。
「鈍感になりたい」
「スルースキルを身につけたい」と努力もしました。
その甲斐あって、
気付いているのに鈍感なように振る舞うことも、
敢えてスルーすることも後から出来るようになりました。
ですので繊細さを克服する必要はないし、
繊細だからこそ出来ることに
今は誇りを感じています。
メンタリストDaiGoさんが
「少数派は独自性・希少性が高い、それは活かせる」と
仰っていたことが気持ちを前向きにさせてくれました。
これからの時代、AIに取って代わられる仕事が多い中で、
独自性・希少性のある能力を活かせた人は
仕事に困らないというお話をされていて、
HSPの人をとても勇気づけるものだと思い、感動しました。
メンタリストDaiGoさんはHSPに関する情報を
数多く配信されています。救われる内容がたくさんあります。
少数派で他人に理解されにくいことを
無理に理解してもらおうとするのではなく、
自分自身が特性をよく知り、
自分に無理をさせない生き方、
特性を活かす生き方を選択できれば良いのだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
何か少しでも気付きやヒントになれば幸いです。